構造と性能

構造材(ドライ・ビーム)

構造材(ドライ・ビーム)

 ドライ・ビーム
ドライ・ビームは厳選された丸太から良質な素材を取り出し、じっくり丁寧に乾燥させた住宅用構造材です。樹種はベイマツで、北アメリカ大陸西部の広い範囲に分布し、北アメリカ最大の蓄積量を持つ針葉樹です。材質は強くて、曲げ強度に優れ、木造建築の構造材(特に横架材)に適しています。
 
完全工場生産品
「ドライ・ビーム」は、厳しい品質管理体制のもとに生まれる「完全工場生産品」ですから、品質が安定しており、他の乾燥材とは全く異なります。工場では独自技術による高度な乾燥工程を経た後、寸法細部にいたるまで正確に仕上げていきます。そして出荷前に、一本一本ていねいに含水率やヤング率を検査し、品質基準に満たない不適格品は除外しています。
木は"乾燥加工工程"を経ることで選び抜かれた材になるのです。ここまでするから「ドライ・ビーム」は在来軸組工法に最適な構造専用材として、乾燥材の中の優等生といわれているのです。
 
乾燥・加工工程
(1)乾燥設備
大型工場による乾燥装置群。燃料は石油に頼らず、残廃材をボイラ燃料とし、乾燥コストの低減と安定供給を実現します。
乾燥設備
   
 (2)釜入れ
乾燥による寸法収縮を考慮し、最終仕上げ寸法よりも約15%大きく製材した木材を釜入れします。
 釜入れ
   
 (3)独自の乾燥技術
独自の乾燥スケジュールに基づき、約14日かけて木材をじっくりと乾燥させます。温度と湿度の管理はコンピュータ制御によって行います。
 独自の乾燥技術
   
(4)養生
養生は、釜出しされたばかりの木材を外気となじませるための大切な行程です。専用のストックヤードで、7日以上寝かせます。
養生
   
(5)含水率測定
含水率20%以上の製品は不合格とし、再度乾燥行程を実施します。
含水率測定
   
(6)仕上げ加工
正確な寸法精度を維持するために4面プレーナーで仕上げ加工を行います。
仕上加工